概要
DDR3とDDR4は、パソコンのメインメモリとして広く使われている規格です。DDR4はDDR3の後継規格であり、データ転送速度、モジュールの容量、消費電力などの面で様々な改良がされています。
データ転送速度
DDR4はDDR3よりもデータ転送速度が大幅に向上しています。DDR3の最高速度はDDR3-2133(PC3-17000)ですが、DDR4はDDR4-3200(PC4-25600)まで規格化されています。さらに、オーバークロックによってDDR4-5000以上の速度も達成可能です。
モジュールの容量
DDR4はDDR3よりもモジュールの最大容量が大きくなっています。DDR3の最大容量は8GBですが、DDR4は16GB、32GB、64GB、128GBなどのモジュールも存在します。
消費電力
DDR4はDDR3よりも消費電力が低くなっています。DDR3の動作電圧は1.5Vですが、DDR4は1.2Vです。消費電力が低いため、ノートパソコンなどのバッテリー駆動時間延長に貢献します。
互換性
DDR4はDDR3と互換性がありません。DDR3のメモリをDDR4のメモリスロットに挿すことはできません。
その他の違い
DDR4は、DDR3にはないいくつかの機能が追加されています。
- ECC(Error Correcting Code)によるエラー訂正機能
- データバスのプリフェッチ機能の強化
- 電源管理機能の強化
どちらを選ぶべきか
2024年現在、DDR4の方がDDR3よりも主流です。新しいパソコンを購入する場合は、DDR4対応のマザーボードとメモリを選択することをおすすめします。ただし、DDR3メモリの方が安価な場合もありますので、予算や用途に合わせて検討する必要があります。