PCにサウンドボードを付けるメリットは、主に以下の5つが挙げられます。
1. 音質の向上
PCに内蔵されているオンボードサウンドは、コストやスペースの制約から、高音質化のための部品が使われていないことが多いです。そのため、音質はノイズが多く、高音域や低音域が不足しがちです。
一方、サウンドボードは、高音質な部品を使い、ノイズ対策も施されているため、オンボードサウンドとは比べ物にならない高音質を実現できます。音楽や映画をより臨場感あふれる音で楽しんだり、高音質なスピーカーやヘッドホンを使いこなしたりしたい場合は、サウンドボードの導入がおすすめです。
2. サラウンド環境の構築
5.1chや7.1chなどのサラウンド環境を構築するには、複数のスピーカーを接続する必要があります。オンボードサウンドでは、スピーカー出力端子が不足している場合が多いですが、サウンドボードであれば、複数のスピーカー出力端子を備えているものも多く、サラウンド環境を簡単に構築できます。
サラウンド環境では、映画やゲームの音をよりリアルに体験できます。例えば、映画であれば、銃声が頭上を通り過ぎたり、背後から敵が近づいてくる音が聞こえたり、より臨場感あふれる体験ができます。
3. 3Dオーディオの体験
近年、Dolby AtmosやDTS Headphone:Xなどの3Dオーディオ技術が注目されています。3Dオーディオは、従来のサラウンドシステムとは異なり、音源が頭上や足元など、あらゆる方向から聞こえてくるように音響を処理します。
3Dオーディオを体験するには、対応するヘッドホンやスピーカーと、3Dオーディオに対応したサウンドボードが必要です。サウンドボードを導入することで、よりリアルで没入感の高い音響体験を楽しめます。
4. 音声入出力機能の強化
サウンドボードには、マイク入力端子やライン入力端子、光デジタル出力端子など、オンボードサウンドよりも多くの音声入出力端子を備えているものが多いです。
マイク入力端子を使えば、高音質なマイクで音声を録音したり、オンライン会議でクリアな音声を相手に届けたりできます。ライン入力端子を使えば、レコードプレーヤーやカセットデッキなどの音声をPCに取り込むことができます。光デジタル出力端子を使えば、デジタルアンプやDACなどの機器に高音質な音声出力できます。
5. ゲーミング性能の向上
ゲーミングサウンドカードと呼ばれる種類のサウンドボードは、ゲーム音の定位感や没入感を向上させる機能が搭載されています。例えば、敵の足音の方向をより正確に聞き取れるようにしたり、銃声などの効果音をよりリアルに再現したりできます。
また、ゲーミングサウンドカードには、ボイスチャット用のマイク端子が搭載されているものも多く、オンラインゲームで仲間とコミュニケーションを取る際に便利です。
サウンドボードを選ぶ際のポイント
サウンドボードを選ぶ際には、以下の点を考慮する必要があります。
1. 使用目的
音楽鑑賞や映画鑑賞がメインであれば、高音質にこだわったサウンドボードを選ぶのがおすすめです。ゲームがメインであれば、ゲーミングサウンドカードを選ぶと良いでしょう。
2. 予算
サウンドボードは、数千円から数万円まで幅広い価格帯で販売されています。予算に合わせて、最適なサウンドボードを選びましょう。
3. 接続方式
サウンドボードは、PCIeスロット、USBポート、M.2スロットなどに接続するタイプがあります。PCの拡張スロットや空きポートを確認してから、購入しましょう。
4. 機能
サウンドボードには、サラウンド機能、3Dオーディオ機能、音声入出力端子、ゲーミング機能など、さまざまな機能が搭載されています。必要な機能が搭載されているサウンドボードを選びましょう。
まとめ
PCにサウンドボードを付けることで、音質の向上、サラウンド環境の構築、3Dオーディオの体験、音声入出力機能の強化、ゲーミング性能の向上など、さまざまなメリットを得られます。
自分の使用目的に合ったサウンドボードを選ぶことで、PCのオーディオ環境を大きく改善することができます。