パソコンの性能は、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどの主要なハードウェア構成要素によって決まります。これらの要素の性能を知ることで、パソコンの動作速度や処理能力を把握することができます。
ここでは、Windows 10パソコンで性能を調べる方法を、初心者でもわかるように詳しく解説します。
1. システム情報ツールを使う
Windows 10には、システム情報と呼ばれるツールが標準搭載されています。このツールを使えば、パソコンの基本的なスペック情報を確認することができます。
1.1 手順
- スタートメニューを開き、「システム情報」と入力します。
- 検索結果に表示された「システム情報」をクリックします。
- システム情報ウィンドウが表示されます。
1.2 確認できる情報
- システムの概要: OSのバージョン、プロセッサ、メモリ、システム製造元、システムモデルなど
- コンポーネント: サウンドデバイス、ディスプレイデバイス、ネットワークアダプタなど
- ソフトウェア環境: オペレーティングシステム、サービスパック、ドライバーなど
2. タスクマネージャーを使う
タスクマネージャーは、パソコンの動作状況をリアルタイムで監視できるツールです。タスクマネージャーを使えば、CPUの使用率、メモリの使用量、各プロセスの負荷などを確認することができます。
2.1 手順
- Ctrlキー + Shiftキー + Escキーを同時に押します。
- タスクマネージャーが表示されます。
2.2 確認できる情報
- パフォーマンス: CPUの使用率、メモリの使用量、コミット済みチャージ、ディスクの使用率など
- プロセス: 各プロセスの名前、CPUの使用率、メモリ使用量、ディスク使用量など
- 詳細: 各プロセスのスレッド情報、ハンドル情報、モジュール情報など
3. DirectX 診断ツールを使う
DirectX 診断ツールは、DirectXのバージョン情報やシステム情報を確認できるツールです。DirectXは、ゲームや動画編集ソフトなど、マルチメディア関連のソフトウェアを動作させるための技術です。
3.1 手順
3.2 確認できる情報
- システム: オペレーティングシステム、プロセッサ、メモリ、システム製造元、システムモデルなど
- ディスプレイ: ディスプレイデバイスの名前、解像度、色深度、リフレッシュレートなど
- サウンド: サウンドデバイスの名前、ドライバーバージョンなど
- 入力: キーボード、マウスなどの入力デバイスの情報
- DirectX: DirectXのバージョン情報、DirectX機能のサポート状況など
4. ベンチマークソフトを使う
ベンチマークソフトは、パソコンの性能を測定するためのソフトウェアです。ベンチマークソフトを実行することで、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどの性能を数値化することができます。
4.1 代表的なベンチマークソフト
- CPU-Z: CPUの性能を測定するベンチマークソフト
- CrystalDiskMark: ストレージの性能を測定するベンチマークソフト
- 3DMark: グラフィックボードの性能を測定するベンチマークソフト
- PCMark: 総合的な性能を測定するベンチマークソフト
4.2 ベンチマークソフトの使い方
5. スペック確認ツールの利用
5.1 フリーソフト
- CPU-Z: CPU、メモリ、マザーボードなどの情報を詳細に確認できる
- GPU-Z: グラフィックボードの情報を詳細に確認できる
- CrystalDiskInfo: ストレージの情報を詳細に確認できる
- Speccy: システム全体の情報をまとめて確認できる
5.2 オンラインツール
- https://www.cpubenchmark.net/: CPUの性能を測定
- https://www.userbenchmark.com/: CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどの性能を測定
- https://www.geekbench.com/: CPUとメモリの性能を測定
6. メーカーサポートページ
多くのパソコンメーカーは、サポートページで自社の製品情報やスペック確認ツールを提供しています。
これらのページでは、製品情報、マニュアル、ドライバー、トラブルシューティング情報などが提供されています。また、一部のメーカーでは、パソコンのモデル名やシリアル番号を入力することで、詳細なスペック情報を確認できるツールを提供しています。
7. 型番から調べる
パソコンの底面や側面には、型番と呼ばれる識別番号が記載されています。型番は、メーカーのウェブサイトやサポートページで詳細なスペック情報を確認するために使用できます。
8. 購入時の資料から調べる
パソコンを購入時に付属していたマニュアルや保証書には、パソコンのスペック情報が記載されている場合があります。
9. 専門業者に依頼する
自分で調べるのが難しい場合は、パソコンの修理やサポートを行う専門業者に依頼する方法もあります。
まとめ
パソコンの性能を調べる方法はいくつかあります。自分に合った方法を選択して、パソコンの性能を把握しましょう。
補足
- パソコンの性能は、ハードウェア構成要素だけでなく、ソフトウェアや設定によっても影響を受けます。
- ベンチマークソフトのスコアは、あくまでも参考値です。他のパソコンと比較する際は、ベンチマークソフトの種類やバージョン、テスト環境などを考慮する必要があります。