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パソコンの「メモリ」の選び方について詳しく解説。処理速度や快適性に大きく影響する重要なパーツ

パソコンのメモリは、処理速度や快適性に大きく影響する重要なパーツです。しかし、種類や規格が豊富で、どれを選べば良いのか迷ってしまう人も多いでしょう。

ここでは、パソコンのメモリを選ぶ際に必要な知識と、具体的な選び方について解説します。

メモリの役割

メモリは、パソコンが一時的にデータを保存する場所です。CPUが処理するデータや、実行中のアプリケーションの情報などをメモリに格納することで、高速な処理を実現します。

メモリ容量が不足すると、データ処理速度が遅くなったり、アプリケーションが頻繁に停止したりするなど、様々な問題が発生します。

メモリの種類

パソコンのメモリには、主に以下の2種類があります。

  • SDRAM:従来のメモリ規格。現在では、主に古いパソコンで使用されています。
  • DDR SDRAM:現在の主流メモリ規格。DDR3、DDR4、DDR5など、世代によって速度が向上しています。

DDR SDRAMは、さらに以下の世代に分類されます。

  • DDR3 SDRAM:2007年頃に登場。現在でも多くのパソコンで使用されています。
  • DDR4 SDRAM:2014年頃に登場。DDR3よりも高速で、消費電力も低い。
  • DDR5 SDRAM:2020年頃に登場。DDR4よりもさらに高速で、消費電力も低い。

メモリを選ぶ際には、パソコンのマザーボードが対応している規格を確認する必要があります。

メモリの容量

メモリ容量は、パソコンの用途によって異なります。

  • 一般的な用途:インターネット閲覧、文書作成、表計算など、基本的な操作であれば、8GBあれば十分です。
  • 画像編集、動画編集:画像編集や動画編集など、データ量の大きなファイルを扱う場合は、16GB以上が必要です。
  • ゲーム:ゲームをプレイする場合は、ゲームの推奨スペックを確認する必要があります。近年は、16GB以上が推奨されるゲームが多くなっています。

メモリ容量は、後から増設することも可能です。ただし、ノートパソコンの場合は、増設できないモデルもあります。購入前に確認しておきましょう。

メモリの速度

メモリ速度は、メモリの転送速度を表します。転送速度が速いほど、データ処理速度が向上します。

メモリ速度は、MHz(メガヘルツ)で表記されます。数字が大きいほど、転送速度が速くなります。

ただし、メモリ速度が速ければ良いというわけではありません。CPUやマザーボードの性能によっても、効果は異なります。

一般的には、DDR4-2666MHz以上のメモリを選ぶのがおすすめです。

メモリのメーカー

メモリは、様々なメーカーから販売されています。

有名なメーカーとしては、以下のようなものがあります。

メーカーによって、価格や品質、保証内容などが異なります。

メモリの選び方まとめ

パソコンのメモリを選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

  • パソコンの用途:メモリ容量は、パソコンの用途によって異なります。
  • パソコンのマザーボード:メモリの種類と速度は、マザーボードによって対応しているものが異なります。
  • 予算:メモリは、価格帯が幅広いです。予算に合わせて選びましょう。
  • メーカー:有名なメーカーのメモリを選ぶと安心です。

メモリ選びに迷ったら、パソコンショップの店員に相談するのも良いでしょう。

補足情報

メモリのデュアルチャネル

メモリを2枚組で使用する「デュアルチャネル」は、シングルチャネルよりもデータ処理速度を向上させることができます。

デュアルチャネルを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • マザーボードがデュアルチャネルに対応していること
  • 同じ容量、同じ速度のメモリを2枚使用する

メモリのヒートシンク

メモリにヒートシンクが搭載されているものは、熱を逃がしやすく、安定した動作が期待できます。

オーバークロックを行う場合や、高負荷な作業を行う場合は、ヒートシンク付きのメモリを選ぶのがおすすめです。